「屋根が傷んできたかもしれない…。」「屋根をそろそろ塗装しようかな…。」と考え中の方に知って頂きたい耐用年数についてまとめてみました。耐用年数を超過すると、劣化も大きくなっていき雨漏りが起こる可能性もあります💦 屋根塗装の耐用年数や塗料の特徴を記事にしたので、屋根塗装工事時の塗料選びにお役立てください。
目 次
はじめに
「屋根が傷んできたかもしれない…。」
「屋根をそろそろ塗装しようかな…。」と考え中の方に知って頂きたい 耐用年数 についてまとめてみました。
耐用年数を超過すると、劣化も大きくなっていき雨漏りが起こる可能性もあります💦
屋根塗装の耐用年数や塗料の特徴を記事にしたので、屋根塗装工事時の塗料選びにお役立てください。
屋根の耐用年数とは?
一言で簡潔に説明すると、耐用年数とは寿命の事です。
ここでまとめる内容は「屋根塗料の耐用年数」になりますが、もう一点屋根には耐用年数として考えるべき物があります。
「屋根自体の耐用年数」です。
この2種類の視点について、簡単に前置きとして記載しておきますので違いを知ったうえで、屋根塗装について理解を深めて頂ければと思います。
屋根自体の耐用年数
屋根自体の耐用年数は屋根材によって大きく異なりますが、おおよそ20~40年の範囲に収まると考えて頂ければ良いかと思います。
スレート屋根やトタン屋根であれば、20~30年。ガルバリウム鋼板は、30~40年と言われています。
屋根自体がすでに耐用年数を超えている場合、葺き替え(ふきかえ)も検討してみましょう。
葺き替え工事とは、屋根素材を新しい物に入れ替える交換工事の事です。
塗料の種類別耐用年数
塗料はたいていの場合、約10~15年の範囲に収まると考えて頂ければ良いかと思います。
なお、塗装に利用する塗料によって耐用年数は全く異なってきます。
良い塗料を使えば、当然ながら耐用年数は長くなります!
その為、他の塗料との差分が費用的に節約になる事も✨
良い塗料はその分単価も高いので、そのバランスをご家庭毎でベストになるようにお決め頂くという形です。
今から塗料別の耐用年数をご紹介致しますので、ご確認ください!
アクリル塗料
耐用年数:5~7年
アクリル系塗料は一番安価な塗料として知られていますが、屋根にこのアクリル系を選ばれるお客様は、ほとんどいらっしゃいません。
ひと昔前、「外壁」に塗る塗料としては主流だった時期もあります。
しかし、屋根は日光や雨の影響を一番大きく受ける場所です。
その為、外壁よりも質の高い塗料が好ましいでしょう。
塗装業者としても屋根にアクリル塗料をお勧めする事は、ほぼありません。
耐用年数が短い分、塗装工事は何度も何度も定期的な繰り返しの必要性が出てきてしまうので、結果長期的なスパンで見ると決して安いとは言えないのも特徴です。
また汚れやすい塗料でもあります。
シリコン塗料
耐用年数:10~13年
現在もフッ素塗料に並んで、人気のある塗料のひとつです。
汚れの付着や色落ちが少ないと言われています。
カビや藻の発生が抑えられるというのも特徴として、多くのお客様が魅力に感じていらっしゃいます。
シリコン塗料は汚れが付きにくいというメリットの反面、次の塗り替え時に塗料が付着しにくいというデメリットがあるようです。
しかし、次の塗装会社を腕の良い信頼出来る塗装会社に依頼する場合は、この点に関して心配する必要はありません。
適切な下地処理の方法を習得しているので、問題なく塗装の塗り替えも進みます。
フッ素塗料
耐用年数:15~20年
汚れにくく防カビ・防水性、耐熱性、不燃性などに優れ、近年注目が集まっている塗料です。
これだけの高機能ですので、その分単価も高いのがフッ素塗料の特徴です。
しかし耐用年数の長さや機能性の視点から見ると、メンテナンスにそれぼどの手間はかからないのがお分かり頂けるように思います。
長期的なスパンで見ると、最初に払う単価は高くても塗り替え回数がそんなに大きくないので、コストパフォーマンスはバッチリです。
フッ素塗料は1缶当たりに塗れる面積が、次に紹介する無機塗料より少し狭いのがデメリットで、塗料缶が無機塗料より多く必要になる事も…。
無機塗料
耐用年数:20年~25年
お値段的には一番単価が高いですが、汚れにくく、不燃性の無機塗料。
この塗料の特徴と言えば、有機物(ガラスや鉱物)を含まない事です。
有機物が含まれていないので、紫外線分解による分解パワーは通用しない強さを持ちます。
これが、塗装後もずっと綺麗なままで保たれる理由のひとつです。
この長持ち具合を気に入られるお客様も、最近は増えてきました。
何度も塗り替えが必要なアクリル塗料やシリコン塗料に比べると、手間も少なく30年位のスパンで見ると安いのは無機塗料になります。
(塗装工事は重ねる度に、養生シートや足場の費用が必ず必要になりますので、1度で長期的な塗料を選ばれる方が多いのです。)
結局どの塗料が良いの?
塗装に関しての考え方は大きく分けて2パターンになります。
①価格(単価)が安い塗料を選び、短い年数の中で繰り返し塗装工事をする
②価格(単価)が高い塗料で、塗装工事自体は少ない回数に収める
この2つのどちらの考えが、今のお気持ちに近いでしょうか?
屋根の塗装を検討するときに、外壁よりも劣化が早いという事も忘れてはなりません。
外壁であれば、短いスパンで塗り替えを繰り返し、外観の変化を楽しみたいお客様もいらっしゃいます。
ただ屋根に関しては、そのようなお客様は少ないのが実情です。
屋根は日光や雨の影響をもろに受ける為、機能性を重視される方が大半のようです。
屋根の色の変化は日常生活を送る中で、インパクトが少ないからでしょう。
道を歩いていても屋根はそんなに視界に入る高さに無いのも大きいでしょうね。
同じ家に今後40年住む場合
①耐用年数が10年の塗料で4回の塗装工事
②耐用年数が20年の塗料で2回の塗装工事
この2つの工事で比較してみましょう。
~分かりやすいよう、屋根の面積は100㎡で計算~
①で選んだ塗料(シリコン)の単価が 3,000円/㎡ の場合。
塗料代金→3,000円×100㎡×4回=120万円
足場代金→15万円(平均)×4回=60万円
養生代金→4万円(平均)×4回=16万円
合計→196万円
②で選んだ塗料(無機)の単価が 5,000円/㎡ の場合。
塗料代金→5,000円×100㎡×2回=100万円
足場代金→15万円(平均)×2回=30万円
養生代金→4万円(平均)×2回=8万円
合計→138万円
※実際はその他にも高圧洗浄代等の諸費用がかかります。
※分かりやすい様に単純化しています。
長期的なスパンで見た時には、単価が高くても耐用年数が長い塗料を選択した方が安いという事も大いにあり得るのですね!
質の良い塗料を検討されるのも良いかもしれません。
安い塗料を使うこと=工事費用が安い とは必ずしも当てはまらないので、どの位のスパンで塗装を検討するのかをよく考えてみて下さいね。
この単純計算でさえ、長期的なスパンで見たときには「約60万円」の差が出てくるのです。
屋根の劣化のサイン
屋根に次のような症状が見られた場合は、屋根が劣化している事が分かります。
思い当たる物があれば、早めの塗装を心掛けてくださいね。
カビやコケの発生
屋根に水分が残り、湿気が高くなる事でカビやコケ、藻が発生します。
これは、屋根の「防水機能」が失われた状態を表す指標にもなります。
防水機能が失われたままで放置すると、最悪の場合は屋根裏にまでカビが発生する事もあるので、放置するのは危険です。
カビは特に人間の体にとっても、体調不良を引き起こす可能性があるため良くありません。
変色や色褪せ
経年劣化で塗料の表面が色褪せ、見栄えが非常に悪くなります。
塗膜の耐久性が落ちている証拠としての指標になります。
ひび割れ(凍害)
雨や雪によって浸水が起こり、屋根材が膨張と収縮を繰り返す中で水分の乾燥によって生じるひび割れです。
凍害(とうがい)というのは、寒さが厳しい地域によく見られるひび割れで、水に濡れた屋根材が気温の低下で凍る時の膨張によってひび割れを起こす現象を言います。
反り
塗装の劣化によって屋根材が水を含み、外部温度変化に伴い水の浸透と乾燥を繰り返すことで屋根材が反っていきます。
特にスレート屋根に見られる経年劣化です。
こちらも放置していると、反った部分に水が入っていき雨漏りの原因となります。
剝がれ
屋根にそもそも塗装を施さない瓦はこの現象は生じません。
塗装を施す屋根に見られる劣化のサインになります。
いきなり剝がれに至る事もなく、ひび割れや膨れの経年劣化が進行すると、ついに剝がれに至ります。
剝がれに関しては1つだけ、例外があります。
屋根塗装をして1年程ですぐ塗装が剥がれてしまった場合は、下地処理不足による施工不良の可能性も考えられます。
もしも施工不良が考えられる場合はすぐに、担当してくれた施工店に連絡しましょう。
屋根塗装業者選びのポイント
相見積もりを取る
相見積もりというのは、同じ内容(どこの部分を、どう塗装するか?)の見積もりを複数の業者へ依頼することで比較・検討する事です。
ポイントは「同じレベルの塗料を使った場合で」比較することです。
耐用年数や性能が同じ様なレベルの物でなければ、比較にはなりません。条件が違う工事では費用も大きく異なるからです。
また、相見積もりを取ることで、適正な価格での施工を選択出来るようになります。
さらに見積もり書を見れば、悪徳業者に引っかかってしまうことも防ぐことに繋がりますので、オススメです。
悪徳業者の見積もり書に見られやすい傾向として、「一式」のような詳細が省かれた見積もり書になる事が挙げられます。
足場費用〇万円、養生費用〇万円…のように細かい費用詳細を明示するよう心がける企業は、信頼度は高いと言えると思います。
この情報化社会ではインターネットで、費用の相場を検索すれば桁外れな見積もりである事が一発で分かるからです。
それを上手く誤魔化して契約に繋げるには、詳細は伏せて「一式」としてしまえば、一般の方には分からないので、それが相場かと勘違いさせる事が出来るのではないかと思います。
また、稀に天候による遅延で延長料金が生じる企業もあるらしいので、契約書や見積もり書はしっかりと目を通しておきましょう。
不明な点がある時に、しっかりと質問に答えてくれるのか?も大事な判断要素です。
保証がしっかりあるかチェック
保証内容や期間は業者によって大きく異なります。
弊社では比較的長めの保証のプランが存在しますが、これは施工が難しい、耐用年数が長持ちする塗料を扱える業者だからです。
一般的な保証期間はおおよそ5~10年が多いようですね。
また悪徳業者でなくても、工事をしてすぐに塗装が剥がれてしまう事もたまに存在しています。
施工中の下地処理や塗料の乾燥具合の確認不足が原因で、やり直しが必要な状態が起こってしまう事があるので、保証がしっかりとした業者を選択しましょう。
カラーシミュレーションが出来るか
塗料の色選びに失敗してしまうとショックも大きいですよね…。
「小さな見本帳で色を見て想像していた完成後と、実際の完成した物のイメージが違った。」という事も、残念ながら少なからず存在するようです。
完成イメージが分からない不安を払拭出来るシステムを導入している業者も存在します。
そのシステムが「カラーシミュレーション」と呼ばれるものです。
大きなスクリーンで実際のお家に合わせて色を当てはめて、完成後のイメージとの相違を極力減らす事が出来ます。
弊社でもカラーシミュレーションを行っており、少しでも完成後をイメージしやすいようお手伝いをさせて頂きます。
最後に
屋根塗装の耐用年数について、様々な角度から解説致しました。
外壁に比べると屋根は紫外線や雨風を受けやすいため、耐用年数が短くなりがちです。
フッ素塗料や無機塗料はメンテナンスがあまり必要ないので、今人気が高いという情報も是非おさえておいて下さいね。
そして屋根塗装をお考えの皆様は、相見積もりは是非実施して下さい。
弊社へお問い合わせ下さるお客様も、殆どが相見積もりを取られています。
大切なお家の事ですので、しっかりと納得が出来るプランで施工される事を願っております。
勿論弊社でも最善のプランをご提案させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。